もう1年ぐらい前になると思うんですが、
有名人が鼎談するテレビ番組で、
作家の森見登美彦さんと万城目学さんが
出演していました。
(もう一人はどこかの劇団の
演出家だったかな……忘れました。すみません)
そこで、小説の作り方についての話題になり、
ぼくが時々ここで触れる、
「思いつくままに書き進める方法」と
「プロットをきちっと組んだ
設計図のようなものをまず用意し
それに沿って書き進める方法」
のどちらがいいのか議論になっていました。
森見さんは前者。
登場人物に自由に動いてもらい
作者はそれを写し取っていくような
感じがいいみたいに言っていました。
対して万城目さんは後者。
結末までの道筋が
わからない状態で書くなんて、
とんでもないって感じ。
どっちの方法でつくっても、
読む側としては、
面白ければそれでいいんですけどね。
で、この『かがみの孤城』。
久々に五つ星。面白かったぁ。
これもし、
森見さん的「思いつくまま作法」で
書いたのだとしたら、
それは神様的な才能をお持ちなんだと思います。
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