2018年7月26日木曜日

『半七捕物帳(1)』(岡本綺堂)読みました。


「ああ、おいしいな」
と、毎回毎回思うのなら
仕方ないかもしれません。

でも、大抵は
「そんなに旨いわけじゃないよな」
と感じながら、吸ってるんです、タバコ。

そもそも、
一番最初に吸ったときからそうでした。

「激マズーっ!
 こんなものよく常用できんな」

と、あの煙の出る先っぽを
しげしげと眺めたもんです。

たぶんはじめの10本目くらいは、
旨さなんてまったくわからず、
内心は「げー、やっぱ、マズーっ」
と思いながら格好つけて火をつけ、

数十本の経験を積んだ頃から、
「なるほど、こんな感じのことを
 旨いっていうのかな」
とわかり始めたような。

あ、そうそうビールも同じですかね。
子どものころ、
大人が「くいーっ」なんて言いながら
おいしそうに飲んでるのを
うらやましく思って、
ちょっとだけコップに口をつけたら、

「ぎゃーなんじゃこりゃー」
って思ったもんです。

それが今では、
何時間もあの泡立つ液体を飲んでいられる。

で、この『半七捕物帳(1)』。

著名な作家さんたちがあちらこちらで
オススメの本にしていたのは知ってて、
それにあやかり、
ぼくもようやく手を出してみました。

短編集なんですが、十数話を読み終えて、
頭に浮かんだのがタバコやビールのこと。

だんだん慣れてくるに従って、
深みにはまっていくような予感がしてます。





**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************