2018年6月7日木曜日

『鳩の撃退法(上)』(佐藤正午)読みました。


見よう見まねで物語などを
書き連ねていると、
当初の自分の目論見とは
まるで違う方向に、話が進んでいって
しまうことがあります。

登場人物に「お前なんか嫌いだ」と
言わせてケンカ別れさせようと
思っていたのに、

キーボードを叩いている指が勝手に
「大好きです」と打ち込んでいる。

「嫌い」と言われて
走って逃げていくハズの相手が、
「大好き」と言われ舞い上がって
抱きついていたりする。

おいおい、次の場面は、
海に向かって「バカヤロー」って
叫んでるシーンにしようと思ったのに、
それじゃつながらないじゃないかって、

キーボードやパソコン画面や
自分の指に向かって言ってたりする。

ありゃ、登場人物たちが
勝手に動き出しているぞ、
って思えたりするんです。

で、この『鳩の撃退法(上)』。

「小説書き始めたヤツが
 〈登場人物が勝手に動き出す〉
 なんてことをよく言ったりする」

的なこと書いてありました。
確かにこの本に出てくるキャラは、
著者が計算し尽くした上で
動き回っている感がありました。

だから、面白いんだろうな。
計算しないとね。やっぱ。





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