2018年5月2日水曜日

『鬼煙管 羽州ぼろ鳶組』(今村翔吾)読みました。


ちょい前、何の番組かは忘れたけれど
テレビを見ていたら、
画面全体に大きなテロップで
「芸術は盗作であるか、
 革命であるか、いずれかだ」
って言葉が出てきました。
(記憶をもとにしてるので
 文言は正確じゃないかも)

画家のゴーギャンさんが
言ったか書いたかした名言だという
触れ込みでした。

ふむふむ、なるほどなるほど。

偉い芸術家っていわれる人だって、
盗作ってまではいかないだろうけど、
それ以前に世に出ていた何からの作品から
刺激を受けてつくっていくのが
ほとんどだろうし、
(ゴーギャンさんはたぶんそんなのも含めて
 「盗作」って呼んでいるんだと解釈)
もし、まったく何のお手本もないままに
仕上げた創作物だったら、
それはやっぱ「革命」ってことになるようで。

で、この『鬼煙管 羽州ぼろ鳶組』。

ゴーギャンさんのいう盗作か革命か、
どちからに当てはめるなら、
革命には入らないですね。
世の中にあるほとんどの作品と同じように。

だからそういう意味でいえば盗作。
でも、単に特定の何かを
そのまま模倣したんじゃないってことは
よくわかります。
勉強して、こねて、かためて、削って、磨いて
……よく出来てます。

面白かったです。





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