2018年1月25日木曜日

『もひとつ ま・く・ら』(柳家小三治)読みました。


みんな、人の話を聞かねぇ……。
最近、飲み会などに出席して
気がついたことです。

一言二言でやりとりするLINEのように、
しゃべることが短いときにはいいんです。
聞いてくれるんです。

でも、少しでも長くなるとダメ。

背景を説明しないと
内容が伝わらない場合なんか、
本来なら〈背景→結論→落ち〉と進めるハズが、

背景の「はい」ぐらいで、調子いい野郎が
「あー、それ知っている知っている」
とかって合いの手を入れて、

それが合いの手だけじゃ済まなくなり
「知ってるよ、俺なんかサー」
と自分の体験談をしゃべり出し、

そうかと思うとその体験談の「たいけ」くらいで
また別の女史が
「ソレ違うわ。この前、職場の子がね…」
なんて、梅干し入れたお湯割り焼酎なんかで
喉を潤しながら続ける。

そうなるともう、
自分が〈背景→結論→落ち〉で
何を話そうとしていたのかなんて忘れて、

女史が手にしている耐熱グラスを眺め、
店員さんに
「ぼくも、梅干し入れたお湯割りひとつね」
なんて大声出していたりする。

ま、そんなモンですね。人が集まったときは。

で、この『もひとつ ま・く・ら』。

柳家小三治さんの落語に入る前の枕話を
そのまま載せた本。
噺家さんなら、いくら人が集まったとしても、
誰にも邪魔されずに、
自分の話を続けられるってことがわかりました。
オモロイです。





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