2018年1月18日木曜日

『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎)読みました。


去年の暮れに読んだ
『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』
の中に、こんなことが書いてありました。

〈不幸にして日本の作家、学者たちのなかに
 ──とくに学者は相当多く、
 作家はさすがに少ないんですが──
 だれにでも書けることを、
 だれにもわからない文章で
 書いている人がいるんですね〉

なかなか手厳しいんですけど、
これ読んでいて思わず
「うん、あるある」と
相づちを打っちゃいました。

(このブログで、何かの文章を引用するときは、
 底本を引くのが面倒で、
 ほとんど記憶からの要約で済ませちゃうんですが、
 今回はすぐ手元に、この本が目についたので、
 きちんと写しました。
 入力ミスがなければよいのですが)

さらに続けて、

〈その文章、難しくて、訳がわからなくて、
 やっと読み解くと、実にくだらない、平凡な
 「そんなこと俺だって考えているよ」
 といった中身〉

とありました。うんうん。あるある。

で、この『バッタを倒しにアフリカへ』。

著者は、学者さん。
井上ひさしさんが注意してくれた文章を、
書いてしまうことが多い職業の人。
でもでもでも、この本は、
本当のホントに例外でした。
すんなりちゃんと読めちゃいます。面白い。





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