2018年1月12日金曜日

『かぜの科学』(ジェニファー・アッカーマン)読みました。


娘がまだ小さかった頃(3歳くらい)
何度か喘息のような症状が出て、
病院に連れて行ったことがありました。

大きくなってからは、
まったくそんな状態になることはなく、
完治したのか、もしくは喘息と思ったこと自体
ぼくの勘違いだったのか、とにかく今は
元気ハツラツ立派な社会人になっています。

その幼き頃の病院に行ったときの話です。

そのときは、
なぜかぼく一人の付き添いでした。
(たぶん、カミさんは、仕事か、
 もう一人の娘を家で見ていたんでしょう)

診察室では、
息苦しそうにしている娘をヒザに抱え、
服の裾をたくし上げて、
胸や背中をお医者さんに診せたりしました。

先生は、そこに聴診器をあて、
フムフムとか言ったあと
「じゃあ、吸入しましょう」
と看護師さんに伝えたんです。

娘が吸入器の置いてある
隣の部屋に連れて行かれると、
先生がぼくに向かって

「大丈夫ですね。気のせいでしょ」

と言いました。

「吸入はただの蒸気にして
 薬は何も入れませんが、
 それで気が紛れて落ち着くでしょう」

おいおい、そんなんでいいのかよ
とは思ったものの
向こうの部屋をのぞいてみると、

ただの蒸気を吸いながら、
これまでより楽そうにしている娘を見て、
ああ、そんなんでいいのか
……と納得しているぼくがいました。

で、この『かぜの科学』。

風邪という病気は、現代の科学をもってしても、
よくわからないものだってことが、
よくわかりました。





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