2017年12月21日木曜日

『ホワイトラビット』(伊坂幸太郎)読みました。


プラモデルってどうやって
つくるんでしょうかね。

いやいや、
箱入りで売っているプラモなら、
わかりますよ。
附属の設計図を見ながら
組み立てていけばいいんですから。

じゃなくて、知りたいと思ったのは、
そのバラバラパーツをつくるときの
やり方です。

プラモのメーカーの人が、
商品をつくるときの方法。

最初はやはり
完成した全体像を考える(はず)。

だって、個々の部品からつくったら、
例えば、お腹の部分がポコッと外れる
ずんぐりむっくりの
緑の輸送機・サンダーバード2号を
プラモにしようと思ったとき、

まずポコッとお腹のコンテナをつくり、
あんなんで飛べるのかと
不安になるちっちゃめ両翼をこしらえ、
頭を仕立てて、尾翼を製作……
なんて具合にパーツを用意したとして、

それを組み合わせてみたら、
ことごとく寸法違い
なんて自体になりかねない。

やっぱ、まず完成形をつくって、
それをどう分解し
パーツにしていくかを考える。
手順はそれでしょね。

ってことは、
いったんつくったものを、
いかに壊していくのかに
ノウハウがあるような気がします。

で、この『ホワイトラビット』。

きっと、プラモのメーカーさんが
やっているようなやり方で、
物語をこしらえているんじゃないかな
って思いました。

でも、最初につくった完成形とは
違う構造になっている。さすが。





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