2017年11月7日火曜日

『ファインダーズ・キーパーズ(上)』(スティーヴン・キング)読みました。


老夫婦に拾われた桃太郎が
すくすくと元気に育ち、
悪い鬼軍団を退治して
ヤツらから金銀財宝を
奪い取ってくるお話。

と、
昔話のあらすじを書いてみたら、
約50文字でおさまりました。

単純というか、
なんともシンプルなお話なんですね。

このお話を全部書き起こすと、
この感想文もどきの5個ぶんくらいの
文字量になるでしょうか。

まさか、何巻も続く吉川英治さんとか
司馬遼太郎さんの本みたいな
長編にはならないですよね。

それをもし長々とつづっていくとしたら、
川から流れてきたモモを克明に描写して、
お爺さんの性格やこれまでの経験なんかも
たくさん入れ込んで、
もちろんお婆さんの食べ物の好みや
持病のことなんかを説明しながら、
サルとイヌとキジそれぞれの
バックグランドにも触れ、
どうでもいいあれもこれもを書かないと
ページは埋まらないでしょう。

そんでもって、
そんなことをして引き伸ばしたら、
読むに堪えない、
だらだらの本になるのは見えてます。

で、この『ファインダーズ・キーパーズ(上)』。

まだ上巻しか読んでいませんが、
あらすじをまとめたら
桃太郎ほどにできちゃうお話でした。
それでも上下巻の長編。
それでもずっと
ドキドキワクワクしながら読める。

なんなんでしょうね、キングさんの力って。





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