2017年9月22日金曜日

『ゼロからわかる虚数』(深川和久)読みました。


テーブルみたいな形で
端っこは滝になっていて
海の水が流れ落ちている地球とか、

大きな皿状の大地を
ゾウが何頭も支え持ち上げている図とか、

横たわっている
巨大な人間の表面に
海やら地面やらが描かれ
それが世界全体を表している絵とか、

そんなふうな、昔の人が考えた、
この世の姿を見た覚えがあります。

そうした想像をしていた人たちは、
自分が住んでいるこの場所が
丸い球のようになっているなんて、
思いもしなかったんでしょうね。

ぼくだって、誰かに教えられなきゃ、
ボールに乗っているような状態で
生きてるなんて考えつかない。

とはいえ、
昔の人でも、丸い場所にいるというヒントは、
ちらほらと見え隠れしていたんでしょう。

地平線や水平線を眺めると
なんとなく両端は
丸くなっているように見えるし、

どこまでも海が真っ直ぐだったら
水平線はクッキリと線にならなくて
グラデーションで
だんだんぼやけていくはずだし、

船が近づいてくれば
帆の先端から徐々に見えてくるし。

そんな、ちょこっとしたヒントを
「なんでやろ?」とあれこれ考え、
「そうか、地球って丸いんだ!」
という答えになった。

で、この『ゼロからわかる虚数』。

ひょっとして虚数って、思いもしなかった
「この世界の本当の形を知る
 ヒントなんじゃない?」
なんて思ったり思わなかったり。




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