2017年7月12日水曜日

『サラバ!(下)』(西加奈子)読みました。


もうだいぶ昔になりますが、
ジョン・アーヴィングさんの
『ホテル・ニューハンプシャー』を
読んで、とんでもなく面白いと思い、

本を閉じると同時くらいに
家を飛び出して、映画館に
駆けつけたことがありました。

そのときはちょうど
映画化した作品が
ロードショウされていた
時期だったんです。

文字だけであんなに面白いんだから、
それに映像や音声がついたら、
もうどうなっちゃうんだろう。

ドキドキワクワク、
楽しみでじっとしていられず、
大人しく幕が上がるのを待っている人たちに
キョロキョロと視線を巡らしながら、

「みんな、覚悟しておたいほうがいいよ。
 ビックリ仰天しちゃうから」

などと心の中でつぶやきながら
(いや、声に出ていたかもしれません)
投影を待ちました。

なんですが……
やっぱ、違うんですね。映像と原作は。

いい映画だとは思うんだけど、
原作を読み終えたときに受けた
「これすごい!」感はなかった。

もしかしたら、読了直後じゃなく、
少し時間を置いてから観れば、
もっと違う印象を
受けられたのかもしれません。

で、この『サラバ!(下)』。

ストーリーの中に何度か、
『ホテル・ニューハンプシャー』が
出てきます。
昔はまってたアーヴィングさん、
また読みたくなりました。




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