2017年6月7日水曜日

『夜の国のクーパー』(伊坂幸太郎)読みました。


比較的重要な情報を、
物語の後半まで読者や観客に伝えず、
クライマクスの盛り上がったシーンで
ドカンと披露する。

いわゆるどんでん返し的な
ストーリーのことです。

ぼくの好きな映画
『スティング』(古くてすみません)
なんかがその代表例ってとこでしょうか。

騙す作戦の幹になる仕掛けを、
騙される側の
ロバート・ショウにはもちろん、
観客にも伝えず、
全部が終わった後で知らせて、
「あら?そうだったの?」となる。

そりゃまあ、
ビックリ仰天するわけですわ。

ただそうなると、
初回ではなく2度目に、
そうした「どんでん作品」に触れたときは、
既に仕掛けは知ってるのだから、
びっくりはしません。

さて、そこからが
作品の善し悪しというか、
真価というかが、
表れる部分だと思います。

その2回目を楽しめるかどうか。

ぼくは、
この例に出した『スティング』を
少なくとも3回は観ています。
どんでんの仕掛けを知っていても、
楽しめちゃう作品でした。

で、この『夜の国のクーパー』。

もうちょい時間がたってから、
たぶん再読すると思います。
楽しめちゃうと思います。






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