2017年6月27日火曜日

『きみは白鳥の死体を踏んだことがあるか(下駄で)』(宮藤官九郎)読みました。



ここにも
感想文もどきを書きましたが、
少し前『14の夜』という小説を
読みました。

ぼくと同じ映画学校の卒業生で、
今では監督さんに
なっている人の作品。

あれは面白かったな。

題名の〈14〉は歳のことで、
時代は今より少し前の
中学生のお話。

あの年頃特有の
朝から晩までエッチなこと
頭がいっぱい状態の主人公が
そっち系のドタバタに振り回される、
ギャハハな青春が描かれていました。

それはそれは面白かったんですが、
ただ、
少しだけ引っかかった部分があるんです。

特定の一部分ってわけじゃく
全体からじわじわ感じられる
切なさというか、寂しさというか、
罪悪感というか、人生って何なんだ感というか。
そんなトコです。

それらはきっと、
高尚な文学作品には欠かせない要素で、
この『14の夜』も
だから面白いんだと
いえるのかもしれません。

それでもぼくは、
こに引っかかり、
ギャハハだけだったら、
もっといいのにな、
なんて思ったりしたんです。

で、この『君は白鳥の死体を踏んだことがあるか(下駄で)』。

これ、ギャハハだけでした。
ぼく的には、ごっつはまりました。




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