2017年5月24日水曜日

『恋文の技術』(森見登美彦)読みました。


縦書きの手紙が送られてきて、
開けてみたら、1行目にいきなり
自分の名前プラス「様」の宛名が
書かれていて、
びっくりというか情けなくなってきた
……というエッセイを
どっかで読んだことあります。

そうそう、
メール主体の今の世の中じゃ、
手紙の書き方もIT化されちゃて、
宛名や差出人を最後に記すなんてルールも、
いつの間にか
廃れちゃってるのかもしれません。

かくいうぼくも、
半世紀以上生きてきたこれまでを思い起こし、
縦書きのきちんとした手紙に、
拝啓〜敬具、日付に署名、宛名
なんて順番でしたためたものを
送った覚えは、一度もありません。

執筆とか監修とか取材の依頼で、
偉い先生に送る文書は、
ちょくちょく書きますが、

それも、ビジネス文書に
よくあるフォーマットで、
頭に「○○のお願い」なんて
タイトルをつけて
自分の社名なんかを
上部の右端に寄せて書くような
スタイルでした。

昔から使われていた
手紙の書き方とはまるで違う。

で、この『恋文の技術』。

書簡体小説っていうんですね、
こういうの。 面白いです。
でもって、
正式な手紙の書き方も勉強できちゃいます。




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