2017年4月28日金曜日

『乳房に蚊』(足立紳)読みました。


東池袋の本店から
のれん分けした店があちこちにある
ラーメン・つけ麺の大勝軒。

ぼくはその本店では食べたことはなく、
最初に食べたのは、
自宅近くに出来たばかりの店でした。

あれほどボリュームがあるとは知らず、
大盛つけ麺を頼んで、
びっくりしたのを覚えています。

でも、ご多分に漏れず美味しかったので、
完食したのはもちろん、
思い出しては食べに行くような
お気に入りの味になりました。

その初体験のとき、
食べ終えて店から出て行くお客さんが
「美味しかった。東池袋と同じ味だよ」
と言っていたのを耳にしました。

それ聞いて、変だなと思ったんです。
チェーン店なんだから、
どこも同じ味じゃないのって。

でも、独立したそれぞれの
店主の好みによって
(というか、こだわりによって)
味は微妙に違ってたんですね。

その後で
別の、のれん分け店で食べてみて、
あのお客さんの
言った意味がわかりました。

たぶん、後から行った店のほうを
もし先に食べていたら、
今みたいなお気に入りの味には
ならなかったかな……。
美味しいのは美味しいんですけどね。

で、この『乳房に蚊』。

同じ作家さんの『14の夜』という作品を読み
メッチャ面白かったので続けて読みました。

でも、もしこの『乳房に蚊』を先に読んでたら、
次は手にとらなかったかな……。
面白のは面白いんですけどね。
とはいえ逆に、これを面白いって思い、
次の作品を買う人も、たくさんいるはずです。





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