2017年4月14日金曜日

『オー!ファーザー』(伊坂幸太郎)読みました。


都庁の建物の設計もしたという
建築家の丹下健三さんについて、
昔聞いた噂が
ちょっと気になって調べてみました。

結果、
やっぱその噂はガセだったようです。

都市伝説のようなその噂とは、
「丹下さんは一級建築士の資格を
 持っていなかった」。
(故人なので過去形にしました)

いつどこで誰から聞いたのか、
もしくは何かの資料で読んだのかは、
記憶にないのですが、

「資格を持っていないのに、
 そんな大規模プロジェクト
 やってもいいの?」
と疑問に感じたのは覚えています。

そのときの自分なりに納得した答えは、
「その世界の第一人者になれば、
 資格やらの細かいことは関係無い。
 評価されるのはあくまで作品だ」
みたいな精神論だったように思います。

そのあと、
「一級建築士の資格なんてのは、
 足裏についたご飯粒のようなもので、
 取らないままでも、
 気持ち悪いだけで、何も問題ない」
って話も聞き、
ふーんそうなのかと思ってたら、

資格の有無に関連する
違法建築だかの問題が
テレビとかで騒がれてて、

「やっぱ、ちゃんと取らないとダメなのか」
と、思考があっちこっちフラフラしてます。

で、この『オー!ファーザー』。

足裏についちゃったご飯粒が
ひとつ取られないまま
残っているような気がするのは、
ぼくだけでしょうか。




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