2017年2月10日金曜日

『サン・キュロットの暴走 小説フランス革命 13』(佐藤賢一)読みました。


今はすっかりやらなくなって
しまったんですが、

若かりし頃は
読んでいる本の中に
「これいい!」
思う文章が出てきたら、
専用のメモ帳に書き写し、
「人生の参考にしたい名言集」
みたいなノートをつくっていました。

あれ、どこに行っちゃったかな……。

で、ノートが行方不明になった今、
久々に「これは残しておきたい」
と思うものを見つけたので、
この場をメモ代わりに
引用しておこうと思います。

出典は、
京極夏彦さんの『虚実妖怪百物語 急』。
登場人物の一人、荒俣宏さんのセリフです。

〈正直言って、八兵衛が茶店で団子を
 喰うシーンは事件には関係ないですヨ。
 しかも印籠を出す前の立ち回りには
 八兵衛は不参加です。
 八兵衛、ストーリー上では要りません。
 でも八兵衛がいない水戸黄門は、
 実にぎすぎすしてますヨ。
 実際、役立たずで
 ドラマの進行に何の貢献もしない、
 色気だの喰い気だの眠気しかない
 駄目キャラこそが、
 この世界の潤滑油になっているんです!
 いいですか、これをして余裕というのです〉

で、この『サン・キュロットの暴走 小説フランス革命13』。

潤滑油、登場してました。
いや潤滑油というより主要キャラなんですが……。

いいなぁ、こういう人物を描けて。




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