ぼくが通っていた映画学校では
制作実習の前に、
さんざんシナリオを書かされました。
みんなが書いてきた脚本を回し読みして、
どれを採用するべきか話し合って決める。
何度かあった実習のうち、
ぼくのが採用されたのは
一度くらいだったかな。
いや、
あれは学校で撮ったんじゃなく、
自主制作したヤツだったかな。
まあ、とにかく、そういうふうに
みんなの脚本と自分の作品を
読み比べたときに思ったのは、
ぼくの腑抜け具合でした。
やたら青臭い主義主張みたいなことを、
恥ずかしげもなく
セリフの中に書き込んじゃう。
ほかのみんなは大人で手慣れていて、
「これがテーマです!」と
大声上げるような真似は絶対しない。
全体を通して
ふんわりほわっとわからせる。
みんな上手だったな。
今でもうらやましく思います。
で、この『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11)』。
ぼくの作品を読んでいるような
既視感がありました。
残りは、あと1巻!
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら。
**********************