2016年9月8日木曜日

『失われた過去と未来の犯罪』(小林泰三)読みました。


先日、
美容院をやっている友だちと
話す機会がありました。

そこで、ぼくが日ごろから
うまく出来ないと思っていたことを
聞いてみたんです。

「床屋さんに行ったとき、
 何と言って伝えれば、
 格好いい髪型に仕上がる?」

(今は電動バリカンを購入し
 自分で散髪しているので、
 床屋さんにはあまり行かなくなったのですが
 自分で切るようになったのも、
 「うまく伝えられない」からが
 理由のひとつになっています)

すると彼女は
間髪を入れずに即答してくれました。

「あなたの場合は、
 どんなふうに言っても一緒。
 髪型だけで、格好良くなったり
 イメージが変わったりはしないから。
 最初からガッチリ雰囲気ができてる人は、
 やりようがないの。

 あなたとは違って、
 髪型だけでガラッと変われる人も
 いるんだけどね。

 まあ、〈短くしてください〉で
 いいんじゃない」

なんと、そうなんですか。

伝え方とか、
その床屋さんの技術だとか、
そんなことじゃなく、
問題は、ぼく自身のぼく全体だったんですか。

何かちょっとガッカリしたけど、
よく考えてみると
そんなにガッカリしなくても
いいような気もしてきて。

で、この『失われた過去と未来の犯罪』。

これを書いた作家さんはきっと、
髪型を変えることで、
ガラッとイメージを
変えられる人なんじゃないかな
って思いました。

ガッチリ固まってるっぽいぼくとは違うなって。






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