2016年9月28日水曜日

『ママと若者の起業が変えたドイツの自然エネルギー』(海南友子)読みました。



小説を読んでいて
ぼくがよく思うのは、

「押しつけられるのはヤだな」です。

「悪い事をしてはいけない」と
頭ごなしに言われると、
へそ曲がりのぼくは、
「いいじゃん、ちょっとぐらい」
なんて思ってしまう。

正義の味方とまでは言わなくても、
その物語に出てくる「良い人」が、

不正を働くワル者に対して
胸を張って正しい道を説く場面が
あったとしましょう。
(ま、よくありますね)

で、そのセリフが、
読者に対する作者のメッセージに
思えてくるときがある。

そうなると、
もう途端に興ざめです。

考えることは読み手にゆだねて、
つくる人は
「こんなお話がありました」
「こんな人がいました」と、
情報だけを提供してほしい。

考え方の道筋をつけないで、
荒れ野のママにしておいて、
どっちのほうに行くかの、その道は
読む人につくらせてほしい。

標識も地図もいらないんです。
考えるのが楽しいんだから、ね。

で、この
『ママと若者の起業が変えた
 ドイツの自然エネルギー』。

ママさんたちの起業も、
若者たちの起業も、
とっても面白かったです。

だから
「みんなこっちに行きましょう」
みたいなメッセージ性がなければ、
もっと良かったのにな。





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