2016年9月23日金曜日

『アヒルと鴨のコインロッカー』(伊坂幸太郎)読みました。



小学校の書道の時間。
何の文字を書いたのか忘れたんですが、
自分で書いたものとお手本とを見比べて、

「ちょっとハネが足りないな」と感じ、

太い筆から細筆に持ち替えて、
鋭角のぴゅっと上にあがる部分を、
ちょこちょこっと、書き足しました。

「うん、これでよし!」
と思ったら、

今度は、
一筆目の書き出し部分が、
見本では右下がりでカッコイイのに、

ぼくのは、
丸まっちくずんぐりしており、

「これじゃ、ドラえもんみたいだ」
と感じたので、

さっきから握っている細筆で
丸部分を鋭角に修正したんです。

墨が重なるトコの濃淡にも気をつけて、
後から修正したようには見えないように、
微妙なグラデーションもつけたんです。

「よっしゃ!」と顔を上げると、

目の前に先生が立っていました。

そして苦笑いしながら、
「ちょうちん屋はダメです!」
って言われました。

修正したり書き足したりすることを
そう言うんですね。

そんなの知らないよ、小学生だもの。

でも、
それを家に持って帰ったら、
親から「うまいな」と言われたんだけど。

で、この『アヒルと鴨のコインロッカー』。

かなりのちょうちん屋的補正作業をしないと、
ここまでのモノはできないだろうな。
すごいっす。






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