2016年9月2日金曜日

『物流ビジネス最前線』(齊藤実)読みました。



そもそも飲んだ席での話は、
その場の勢いで
思いついた順に口から出てくるもので、
理路整然としているのはまれでしょう。

あっちいったり、
こっちいったりして、
最初に言おうとしていた
話の結末は忘れ去られ、

そこから伸びた枝葉の話の
盛り上がった部分で
「ほう、そりゃ、すごい!」
みたいに結ばれて、

ほかの人が
「そういえばさー!」と言い出して、
別の話題に移る。

以前、
こんな酔っ払い仲間のやり取りがありました。

「この間、あいつ、
 足滑らせて噴水に落ちたんだ。
 落ちたのはいいんだけど、
 そのあとが傑作でよー。

 そんとき、
 やつは新品のクツを履いてたんだけど、
 そのクツ買うとき対応してくれた
 女の子の店員に惚れて、
 その店で新しいクツを10足も買って、
 顔見知りになって落としたんだって」

「へぇ、やるな」

「そうだろ、
 10回目でやっと食事に誘ったって」

……そのあとは、
結婚までの経緯話になり、
途中で出てきたおばさんの話になり、
誰かが
「そういえばさー!」と言い
まったく別の話になる。

噴水に落ちたあとの傑作は
どこにいったのでしょう。

で、この『物流ビジネス最前線』。

ぼくの読解力が浅いからでしょう。
「あれ?結論は?」
と途中で何度も思っちゃいました。







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