2016年8月24日水曜日

『金メダル男』(内村光良)読みました。



ぼくは映画をつくる学校を出たんですが、
その卒業制作では、
確かプロデューサーだかをやらされました。

ロケ場所を探してきたり、
みんなのスケジュールを調整したり、
役者の出演交渉なんかもやりました。

なので、決めごとは全部ぼくの都合。
学校は横浜にあって、
みんなの大半は
その近くに住んでいるくせに、

ロケ地の多くは、
ぼくが住んでいる板橋区周辺。

友だちの家とか、
子どもの頃から遊んでいた公園とか、
商店街とか。

みんなは、ぶーぶー言いながら
電車に乗ってやってきました。

主演の男優と女優も、
ぼくの高校のときの友だちでした。
もちろん板橋近辺在住。

横浜の映画学校のやつらは
誰も知らなかった人たちです。

といっても、
最初は学校の演劇科の役者に
出てもらおうとしたんです。

でも、
主演男優の候補をあげたとき、
隣の班のプロデューサー(敏腕の女子)が、
ぼくの前にススッとやって来て、

「彼はダメ、私たちが先に
 スケジュール押さえたから使えないよ!」

と言い放ち、
来たときと同じようにススッと去っていきした。

つーことで。
手近なぼくの友だちにお願いしちゃったんです。

で、この『金メダル男』。

そう、敏腕女子Pに
先に押さえられちゃったのが
内村光良さんでした。
この本の著者。すごいな、多才だな。






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