2016年8月12日金曜日

『ラッシュライフ』(伊坂幸太郎)読みました。


見覚えはあるのに、
どこの誰なのか思い出せない。

そんなことが
ちょくちょくあります。

この前、
道ですれ違った女性もそうでした。

ガッシリした体型の姉御肌、
40代そこそこの人です。

どれくらい昔かはわからないけど、
確か毎日のように
この姉御さんを見ていた気がする。

すれ違ったときは、
少しだぼっとしたTシャツに
ジーパンという普通の姿だったんですが、

昔見ていたときは、
もっと違う制服のような白衣のような
ものを着ていた。

そこまで思い出しているのに、
どこの人だかわからない。

ひょっとして
病院の看護師さんかなと思ったんだけど、
ぼくはもう十数年
病院には行っていないし、

カミさんが看護師さんだから、
そっち方面の知り合いかもって思ったけど、
そうだとしても、
白衣とかを毎日のように
見かけていたってことはない。

カミさんの白衣姿さえ、
数えるほどしか見たことないし。

でも、見かけた姉御さんは、
なんか助手のような仕事をしていて、
ぼくはその姿を見ていた。
ような気がする。

「あー誰だっけなぁ」
ってことを思って、
数分後にはもう忘れて、

日がたった数日後。

突然、「あ、いもやの人だ!」
……思い出しました。

神保町の天丼の「いもや」。
その店の天ぷらを揚げる職人さんの横で、
皿を用意したり、味噌汁をついだり、
なんやかんやの補助作業をしていた人だ!

神保町の近くに会社があった頃、
お昼ご飯を食べに、
いもやへ毎日のように通っていたんです。

そうか、あの人も変わらず、
元気に生きていたんだね。

で、この『ラッシュライフ』。

すれ違った人たちが、
それぞれの面白い人生を生きています。
伊坂さんの作品に、やっぱ、はまってます。

ところで、
この前「いもや」の前を通ったら、
閉店になっていたような感じだったんですけど。
まだやっているのかな。






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