2016年1月14日木曜日

『宮本武蔵(三)』(吉川英治)読みました。


なぜそんな話題に
なったのか忘れましたが、
友だちと『わらしべ長者』について
議論したことがありました。

そう1本のワラから始まって、
それを交換していくと
いつの間にやら
大金持ちになっている話です。

細かい部分があやふやなので
ネットで調べたら、こんな流れでした。

〈わら〉→〈わらにアブをくくりつける〉
→〈みかんと交換〉→〈反物と交換〉
→〈病んだ馬と交換〉→〈馬が急に元気になる〉
→〈大きな屋敷の主人に馬を貸す〉
→〈主人が戻ってこないので
  最初の約束で屋敷を譲り受ける〉
→〈大金持ちになりました〉

友だちは、
「子ども向けのおとぎ話だから
 仕方ないけど、
 あんなご都合主義の話はないだろう」
という主張。

ぼくは、
「そうかもしれないけれど、
 面白いからいいんじゃない」
という意見。

そんな見解の相違からケンカになり、
殴り合うまでになちゃって、
彼がぼくの石頭をグーで叩いたら
指が骨折してしまい、
彼は入院することになったんだけど、
そこで面倒を見てくれた看護婦さんと
仲良くなり、ついには結婚。
しかも、
彼女の家がとんでもない資産家で、
逆玉に乗った彼は大金持ちになったとさ。

……というのは大嘘だけど、
お話って面白く転がっていけば
いいのかなって思います。

「そんな偶然あり得んだろう!」
ってくらいのご都合主義でもね。

で、この『宮本武蔵(三)』。

あり得んだろ!
ってくらい偶然が一杯です。
楽しいです。
(特に武蔵が出てこない場面)


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