2016年1月25日月曜日

『鬼平犯科帳(20)』(池波正太郎)読みました。


土曜日か日曜日は、
どちらか仕事を休んで
一家の一週間分の食料を
スーパーに買い出しに行くのが
ルーチンになってます。

といっても、ぼくの役目は
もっぱら運転手と
買い物カートを押すことだけ。

ぼくの押すカートの中に、
必要なモノをひょいひょと
選び入れていく
買い物の主役はカミさんです。

カートを押すとき、
ぼくはカミさんの姿を
見失わないように
付いていけばいいので、
特に何も考える必要はありません。

クルマを運転しているときみたいに、
脇見をしていると
事故っちゃうなんて危険もそんなない。

ボンカレーの辛口と甘口を
何個ずつ買うべきか、
もしくはほかのメーカーの
新商品にすべきかなどと
カミさんが悩んでいる間は、
カートに少し体重を預けて、
その側に立ち止まっていればいい。

さて、
そんなことを長年やっているうち、
ふと気がついたんです。

「このカート押しの時間に、
 本が読めるんじゃないか」って。

思い立ったが吉日。
さっそくやってみました。
文庫本を
カートの手押しバーの上に乗せ、
並んだ活字を追いつつも、
カミさんの姿を視界の端に置いておく。

いやあ、これOKでした。
ちゃんと読めるんですわ。

で、この『鬼平犯科帳(20)』。

1話の長さが、
ちょうど買い物1回分で読み終わります。
奥さんの買い物に付き合って
カートを押している世の旦那さん方、
ぜひ一度お試しください。



鬼平犯科帳〈20〉 (文春文庫)
池波 正太郎
文藝春秋
売り上げランキング: 232,067


**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************