2015年7月6日月曜日

『東京藝大物語』(茂木健一郎)読みました。

年上の人や、
ましてや授業を受けた学校の先生がたは、
自分より絶対的に偉く、
決して逆らえる存在じゃないって、
ずっと思ってました。

でも今は
「ひょっとして、そうとは限らないかも」
と思うようになってます。

そのきっかけは、飲み会のバカ騒ぎでした。

高校時代の部活動の仲間と集まって
(確か卒業後数年たった頃です。
 高校生のときって気もするけど、
 おおやけにはお酒を飲んじゃいけない年頃だし
 ……卒業後ってことにしておきましょう)
そこに顧問の先生も来てくださいました。

もう二十数年前だから
みんな若くて元気あったんですね。

飲み屋さんの席でも、さんざん暴れ回り、
お開きになって
店の外に出ても勢いは衰えず、
なぜかそこにあった噴水に飛び込んで
バシャバシャやってるヤツもいる。

ここは大人の分別で注意するだろうと
先生を見ると、
「やれやれ!もっとやれーっ!」
とはやし立ててる。

「おい先生、それでいいのかよ」
と思ったぼくは、
先生の背中をどんと押し、
噴水に突き飛ばして差し上げたんです。

先生は
「きくち、このやろー!」と言いながら、
噴水の中を笑いながら
気持ちよさそうに泳いでいました。

その笑顔を見て、
年齢とか役職とか地位とかって、
そんなに気にすることないなと悟ったんです。

で、この『東京藝大物語』。

楽しかったです。


東京藝大物語
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