2015年6月11日木曜日

『時をかける少女』(筒井康隆)読みました。

最近はあまり聞かなくなったけど、
パソコンが壊れて作業中のデータが
一瞬で消えちゃったって話、
ちょっと前まではよく聞きました。

というか、よく経験しました。

例えば、
ワープロソフトで大長編の小説を書いて、
(書いてないけど……)
今、目の前に表示されていた大量の文字が、
まばたきする間もなく、
真っ白けっけになってる。

母さん、ぼくのあの文字、
どこに行ったんでしょうね。

ほんと、どこに行っちゃうんでしょ。
かけらでもいいから、
どっかに残ってないもんでしょうか。

パソコンだけじゃなく、脳みそも同じ。

昔あんなにわくわくしながら
読んだはずの物語を、
何年かたって思い出そうと思っても、
ストーリーのしっぽの先すら浮かんでこない。

さすがに一瞬前のことを忘れちゃうような
パソコン不具合的な状況は未体験ですが、
結構それに近い場面もあったりします。

読んだ本の内容はもちろん、
実際あったあれやこれやのたくさんが、
ぼやけてかすれて、消えちゃってる。

ママぁ〜、ドゥユーリメンバ〜♪

で、この『時をかける少女』。

本で読み、映画も観たはずなのに、
内容がひとかけらも
頭の中残っていなかったので、
読み返しました。
へぇーそんな内容だったんですね。

当時は何でそんなに大騒ぎしてたんだろ。
大騒ぎの理由は、
もうどこかに行っちゃって、戻って来ません。
どこに行ったんでしょうね。


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筒井 康隆
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