2015年6月1日月曜日

『虚像淫楽』(山田風太郎)読みました。

若い頃、友だち同士でわいわいと
自主映画をつくっていました。

出来上がった作品は、
コンテストに応募したりするんですが、
優秀作とかそんなのには、
ぜんぜん選ばれない。

それでも、
どういうわけだか、
受賞パーティーみたいな集まりに
参加したことがあるんです.
(もちろん、ぼくが受賞したわけじゃなく、
 ほかの人のお祝い)

その席で、
たまたま隣に居合わせた人に、

「実はぼくも応募てしてたんですけど落選です」

ってな話をすると、その方は、

「それはきっと、
 時代が追いついていないだけですよ」
と言ってくださった。

顔も名前も覚えてないけど、
このコメントだけは、
やけにはっきり頭に残っています。

素晴らしい慰め方だなぁ……と。

そう!
時代のほうが相応しくないこともあるんです!
……たぶん。

で、この『虚像淫楽』。

発表当時の現代モノ。
風太郎作品まだ未読のほうが多いけど、
ぼくの読んだ限りでは、時代モノのほうがいい。
時代のほうが相応しい!

……この文章、前半と後半で、
  「時代」の使い方が違ってます。



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