2015年1月26日月曜日

『三四郎』(夏目漱石)読みました。

人間は、ある程度成長して
脳みその構造とかがしっかりしてこないと、
理解しようと思っても
できない事柄が結構あるそうです。

例えば、幼い子どもには、
こんな話(↓)のキモがわからない。

数年前、太郎は花子から、
旅行のお土産といって
カエルの置物をもらっていた。

今それは部屋に飾ってあるけれど、
かなり前のことだったので、
誰からもらったのか太郎は忘れている。

そんなある日、
太郎の家に花子が遊びにきた。

そのとき、
花子が誤ってカエルの置物を
落として壊してしまう。

「ごめんなさい!」と花子はしょぼくれた。

そこで太郎は、花子を慰めようと
「いいよ、いいよ。どっちにしろ、
 それ邪魔だから捨てようとしていたんだ」
と言った。

聞いた花子は怒って帰ってしまった。

もちろん、このとき花子が怒ったのは
自分があげたカエルの置物を
邪魔扱いされたからです。

でも、これを理解するには、
脳みその成長がかなり必要なんだとか。

他人が考えていることの中身を
自分の頭で想像できるようになるのって、
そんなに単純なことじゃないんだよと、
今読んでいる別の本に書いてありました。

(上の太郎と花子の話も、
 その本に書いてあった内容を
 ぼくなりに改変したものです)

で、この『三四郎』。

ぼくは、もう少し脳みそを成長させないと、
文豪の作品の良さが理解できないようです。


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