2014年9月8日月曜日

『悟浄出立』(万城目 学)読みました。

ご存じのように、キャラっていうのは、
一人が一つだけ持っているとは限りません。

昔のゴダイゴさんが歌っていた
名前について歌詞のように、
「一つの地球に、一人ずつ一つ」
ってワケではないようです。

例えばぼくの場合なら、
ざっと数えても両手の指では余るくらい
七変化のキャラがあります。

このブログでは、自分のことを「ぼく」なんて呼んで、
少しおちゃらけながらも、とりすましたキャラ。

家に帰れば、むっつりとしかめっ面が初期状態に
なっちゃっているようなキャラ。

気の置けない友だちと一緒にいるときには、
ハイテンションではしゃぎ回るキャラ。

お酒を飲めば、
下ネタ連発のエロおやじキャラ。

ランニングしているときなんかは、
数分単位でキャラが入れ替わり、
走り始めは「ファイトーッ!一発!」
とつぶやきながらのド根性熱血中年だったかと思えば、
数百メール走った途中の信号待ちでは
「もう駄目だ、ぼくはこのまま倒れて、
 息を吹き返さないかもしれない」
なんてこと考えてるネガティブおじさんになっています。

さて、どれが本当のぼくのキャラなんでしょうか。

で、この『悟浄出立』。

万城目さんの作品は大好きなので、
これまで出た小説は全部読ませてもらいました。
今回も楽しませてもらったんですが、
なんか今までと違ってます。
ほかの作品では隠していた
作家さんのキャラが出てきたのかなって感じ。
キャラ出立。


悟浄出立
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