全部で54巻(帖)ある
あの長い長い『源氏物語』。
でも、34〜35帖の「若菜」だけ読めばいい
──誰かがそんなことを
言っていたように覚えています。
(たしか有名な作家とか評論家とかだったと
思うのですが、忘れちゃいました。
ググれば出ててくると思うけど、
こういう場では調べないで書く方が、
なんとなくいいような気がして
……めんどくさいからやらないって
ワケじゃないっすよ、
まぁ、それもちょいあるけど)
さて、
どういう経緯で、その「〈若菜〉だけでいい」
という言葉が出てきたのかも、はっきりわからないから、
ここでぼくなりに独断の想像をしちゃうと、
「源氏物語は全部面白い、面白いけど、
そのうち特に〈若菜〉は、別格で面白い。
あの長い源氏物語を読破しきれない人は、
せめて〈若菜〉だけでいいから読んでみたら」
ってことではないかと。
確かに、
かつて自分がやった不実と同じような裏切りを、
他の人から受けちゃうっていう
光源氏のシチュエーションは、
「よくぞ、千年前にそれだけのものを書いた」
とびっくりですからね。
で、この『想像ラジオ』。
〈若菜〉だけ読めばいい。
じゃなかった、
163〜168ページの魚の缶詰工場で働く
女子事務員の部分だけ、読めばいいです。
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