2014年5月28日水曜日

『アンダー・ザ・ドーム (1)』(スティーヴン・キング)読みました。

この前読んだ
『平山夢明と京極夏彦の
 バッカみたい、読んでランナイ!』
の中に、平山夢明さんの失敗談が語られていました。
(この本は平山さんと京極さんの二人の
 人気作家がやっているラジオ番組を書籍にしたものです)

その失敗談とは、
平山さんが出版社に提出した小説の原稿で、
主人公の名前が、最初と最後で違っていたってこと。

京極さんが出版社の人から
「平山さんの原稿に、こんな間違いがあったんですよ」
と聞いたらしく、
それを面白可笑しく話していたんです。

当人の平山さんは
「いやーそうなんですよ、
 ぼくは記憶力が悪くて……ポリポリ」みたいな反応。
やっぱ、ただ者じゃないなって思っちゃいました。

でもでも!
平山夢明作の『ダイナー』には、
たしか三十人くらいの登場人物があって、
みんなキャラがしっかり立っていて、
すごく完成度は高かったんです。

ぼくも記憶力はいいほうじゃなく、
物語をつくっていても、
「あれ? この恋人役なんて名前だったっけ?」
なんてことはよくあります。
そんな貧弱脳みそでも、
もしかしたら平山さんのように
とんでもなく面白い作品ができるのかもしれないと、
淡い期待を抱いちゃいました。

で、この『アンダー・ザ・ドーム1』。

巻頭に主な登場人物の一覧がついています。
数えてみたら、六十人くらい。
いやいや、それでも、きちんと面白い。
ぼくが抱いた淡い期待は、
また遠くの方に行っちゃいました。


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