2014年5月16日金曜日

『平山夢明と京極夏彦のバッカみたい、読んでランナイ!』(平山夢明/京極夏彦)読みました。

江戸の町はリサイクルのシステムが
びしーっと確立されていて、
究極のエコタウンだったと、
なんかの本で読んだことがあります。

不要なモノを集めて
必要な場所に持っていく回収業者は、
いろんな分野に細分化されて、
今なら「えっ、そんなのも?」
って驚くようなモノまで集めて
回っていたんだそうです。

今もある古紙や古着の回収はもちろん、
壊れた傘とか、道に落ちていたような古クギとか。
火をつけて使ったロウソクの溶けちゃったヤツの
その残骸を回収する業者もいたとか。

農家の肥料になる人間の排せつ物は貴重な資源で、
火を燃やしたあとに残る灰も
肥料として買い集める商人がいたんだとか。

そんなふうに考えると、
世の中に役に立たないモノって
ないのかもしれないなって思えてきます。
どんなに無駄なモノ、不要なモノでも、
どこかしらで活躍できる場所があるはず。きっと。

で、この『バッカみたい、読んでランナイ!』。

少し本文から引用します。
「これだけ、なんの薬にもならない、
 毒にさえなるのかどうか危ういような
 くだらないトークの数々が文字に起こされ、
 あまつさえ書籍として読者に供されというのは、
 これは由々しき事態ですよ」
こんな本があってもいいのか、何の役にも立たないじゃないか、
と、作者本人が言っているわけです。
……それでもこの本は何かの役に立つはず。
何かわからないけど。


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