2013年12月18日水曜日

『書くことについて』(スティーヴン・キング)読みました。

たしか脚本家の山田太一さんが、
エッセイか何かで書いていたことだったと思います。
(間違っていたらごめんなさい)

かの大脚本家の一番評価された作品は、
物語の構成なんか考えないで、
だだーっと登場人物たちの動くままにまかせて、
一気に書き上げたドラマだったとか。

ドラマの脚本といえば普通は
「ここで少しトーンを落とし、次に盛り上げ、
 その次はちょっこと笑わせ、
 そんで泣かせるシーンを置く」
みたいにストーリーに緩急を織り交ぜて、
緻密に物語を構成していくのが
王道っていわれてる。

だけど、
その王道の構成づくりを無視してつくった作品が、
なぜかいつまでも
「あのドラマは素晴らしかった」と言われ続ける
名作になっているんだとか。

その話が頭のどっかに引っかかっていた10年ほど前、
『小説作法』って本を読みました。

したらなんと!
この本が勧めている小説作法は
「構成を気にせず、流れのまま書き上げる」
ってやり方じゃあ、ありませんか。
さっきと同じじゃん。

で、この『書くことについて』。

最前の『小説作法』を新訳リニューアルした本です。
だから内容は『小説作法』と一緒。
10年ぶりに読み返したら、
上に書いたこととか、いろんなこと思い出しちゃった。


書くことについて (小学館文庫)
スティーヴン キング
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