部下の成果は自分の成績、
自分の失敗は部下のせい──。
そんな上司の話はよく聞きます。
ぼくも似たような上役さんの下で
働いたことあるし。
といっても、
世の中はそんなに捨てたもんじゃなくて、
そんなダメ上司とまったく正反対の人が
いるのも確かです。
滅多にはお目にかかれないけど。
で、この『恋歌』。
登場するキャラクターの
性格を紹介するような文章の中で、
ダメ上司と正反対の人物像が描かれていました。
これ、10行にも満たない説明文です。
だからもちろん、
物語の大筋にはそんなに関係無い。
読み飛ばしてしまっても、
作品の面白さは十分に味わえる。
もしかしたら、
ぼくのこの感想文を見て、
その数行を見つけようとしながら読み進めた人でも、
気づかないかもしれないくらい。
でも、ぼくはその数行に震えました。
いや、その数行だけじゃないんです。
ほとんど全部にです。
ふぅ。いい本だった。
あんまりベタ褒めだと嘘臭いので、
あえていえば、もう少しストレートな
物語の流れでもよかったかな──ってことにしとこ。
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