2013年8月6日火曜日

『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』(ジャレド・ダイアモンド)読みました。

このブログでは、
読んだ本の内容をなるべく書かないようにしています。
本の内容を紹介しない読書感想文があっても
いいかなって思いましてね。
それに本の内容は、ネットを見れば、
たいていどっかのサイトに書いてあるから、
ぼくがやったら重複するでしょ、って思って。

しかし。でも。
今回だけは、ルールを破っちゃおうかなって思いました。
この『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』に書いてあることを
読んで、長年考えていた疑問が、
少しだけ解けてきたような気がしたからです。

だから、ここで教えたくなっちゃいました。

疑問ってのは、人はなんで死んじゃうか、です。
この質問に、
とっても上手なたとえ話で答えてるんです。

人間の身体を自動車にたとえたお話。

自動車に乗っていて、
タイヤだとかワイパーだとかが痛んできたら、
その都度、痛んだ部品を交換して、乗り続けようとします。
そうやって長年乗っていると、
交換しなきゃいけない部品がたくさんになり過ぎて、
新車を買ったほうが得になる時期がくる。
そうなると車を買い換え、今までの車は廃車する。

その流れが人間にも当てはまるって、
言ってるんです、著者のダイアモンドさん。

人の身体で痛んできた部分は、
細胞分裂とかでだいたい入れ替わる。部品交換です。
でも、長年使い続けると、
部品交換より、全取っ替えで新品にしたほうが安く済む。
全取っ替えってのは、つまり、
赤ちゃんをつくり、新しい身体になること。
その新しい身体がちゃんと大きくなったら、
古い身体は必要なくなり、廃車される。

この意見、すんなり全部を受け入れたわけじゃないけど、
長年の疑問にちょっとだけヒントがもらえた気がしました。

ダイヤモンドさんの著作はたしかこれで3冊目だけど、
どれもこれも面白いですわ。
一部だけでも内容を紹介したくなっちゃうくらい。
(そう、上で紹介したのは、ほんの一部分です)

文庫 人間の性はなぜ奇妙に進化したのか (草思社文庫)
ジャレド ダイアモンド
草思社
売り上げランキング: 3,179



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************