2013年8月2日金曜日

『海賊とよばれた男(下)』(百田尚樹)読みました。

ついこの前、
昔懐かしのアニメ『侍ジャイアンツ』が、
なぜかテレビでやっていて、
思わず見入ってしまいました。

驚いたのは、
30分の枠内でお話がきちんと完結していたこと。
今のアニメなら、
いいところでちょん切って「続きは次回!」
みたいな手を使うのに、
そんなこざかしい真似はしない。

アニメでも映画でも小説でも、最近の作品は、
期待をぶくぶく膨らませたり、
面白い場面だけびゅびゅんつなげたりと、
観客や読者を楽しませる手法が、
ついていけないくらい進化しているように思います。

スピードが苦手で、
免許を取ってから何年もたつのに、
高速道路を運転するのは怖いなぁ、
なんて思ってるおじさんのぼくには、
そういうのが結構きつかったりするんです。

それに、
「楽しませ手法」を使ってるな、
と気づいちゃうことも度々あり、そうなると、
「いやいや、もういいから、素直にいきましょうよ」
って気持ちになっちゃう。
あぁ『侍ジャイアンツ』は、よかった。

で、この『海賊とよばれた男(下)』。

『侍ジャイアンツ』じゃありませんでした。
「楽しませ手法」満載で、お腹いっぱい。



海賊とよばれた男 下
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