2013年8月21日水曜日

『ミリオンセラーガール』(里見蘭)読みました。

この前、机を整理していたら、
高校時代にみんなで海に行ったときの
写真が出てきました。

砂浜に埋まっていた大きな岩
(小さな軽自動車くらいのサイズ)を、
10人ほどの悪ガキどもが掘り起こし、
みんな満足げにポーズを取っているスナップ。

デカ岩にのってピースしているヤツとか、
寄りかかってタバコを吸う真似しているヤツとか、
岩の下に入り込んで「助けくれー」って
演技しているヤツとか。

そうそう、そういや、
そんなことありましたわ。

岩を掘り起こしても、
誰かがご褒美をくれるわけでもなく、
「何バカなことやってるんだ!」
と怒られることはあっても、
決してほめられることはないアホな行為。
なにせでかいんです、岩。

でも、あんときゃ、みんなホントに頑張った。
なんかに取り憑かれたみたいに、
がんがんの日差しなんかモノともせず、
木の切れっ端を使っているヤツもいたけど、
ほとんどは道具を見つけられず素手で砂をかきわけ、
ときどき何かの破片で手を切って血を出しながら。

みんなでなりふり構わず、
がむしゃらにやること、大好きです。

で、この『ミリオンセラーガール』

みんなでなりふり構わず、
がむしゃらにやる場面があります。
(そこで描かれていたのは、
 とても意味のあることなんですけどね。
 悪ガキどものやったこととは次元が違いますけどね)
もうそれだけで、この本好きになりました。
(本の中で描かれたがむしゃら行為が何の意味もなく
 アホとしかいいようない行いだったらもっと好きだけど)


ミリオンセラーガール
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里見 蘭
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