仕事で書いた原稿を、
編集者さんとかクライアントさんとかに
チェックしてもらったとき、
戻ってきた赤ペンの修正依頼に対して、
ぼくはよっぽどのことがない限り、不平を言いません。
まるまる承諾。
不平を言うとしたら、自分自身に対してです。
「なんで、誰もがわかるような文章を
最初から書けないんだ」って。
文章が伝わらないのは、
読んだ人に責任があるんじゃなく、
書いた人に問題がある。
ぼくは、いつからかそう思うようになっていました。
誰かに言われたからなのか、
どっかの本で読んだからなのか、
何がきっかけだったのか、わからないんですけどね。
で、この『日本語練習帳』。
終盤のまとめ的なコラムに、
「自分の思うところを a と表現したとき、
相手が a' と取ったとしたら、
それは相手が a' と取るように表現した自分が悪い」
って書いてありました。
ひょっとしたら、
この本の著者先生の言っていたことが巡り巡って、
ぼくのトコに届いていたのかもしれません。
面白かったし、勉強にもなったし、イイ本でした。