2013年2月4日月曜日

『黄昏の岸 暁の天〈下〉十二国記』(小野不由美)読みました。


ものの本によると、
この世の中にあるものは、おおもとをたどれば、
全部同じモノからできてるんだそうですね。

ほんの数種類ほどの素粒子とかって、まったく目に
見えないほどの、ちっちゃなものが
組み合わさってるだけ。
人も海も雲も地面もウィルスもらくだも、
アメンボだって、みんなみんな、
ちっちゃくバラバラにしちゃえば
同じものになっちゃう。

同じモノの組み合わせ方が絶妙な具合だから、
人になったり、空気になったり、オケラになったりする。

んで、そんなふうに組み合わさって
何者かになったもの同士が、
今度は何かしらのつながりをつくって、
弱肉強食とか食物連鎖とか、夫婦円満とかの影響をし合って、
バランスをとりながら、
いくつかのまとまった世界をつくっちゃう。

そんな仕組みを、
もし誰かが意図的に考えてつくったのだとしたら、
その人は、IQなんかじゃ測れないほど
途方もなく頭のいい人でしょうね。

で、この『黄昏の岸 暁の天』。

物語の舞台になっている世界は、
作者が想像してつくったものだと思うんですが、
それが、ため息がでちゃうほど完璧なんです。
もしかしたら作者の小野不由美さんは、
素粒子からこの世の中を組み立てることも
できるんじゃないかなって思っちゃいました。

黄昏の岸 暁の天(そら)〈下〉―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
小野 不由美
講談社
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