2013年2月14日木曜日

『議会の迷走 小説フランス革命5』(佐藤賢一)読みました。


新聞のコラムに、
ローマ法王退位ネタの話が載ってました。

存命中の法王が退位するのは約600年ぶりで、
大昔にあった存命中の退位ってのは、
教会大分裂という騒動がきっかけだったとか。

法王にはこっちの人が適任だ、
いやいやあっちの人だって騒ぎになって、
2人とか3人とかの法王ができちゃった。
そんじゃあ、まずいってんで、
みんな退位させて(←これが存命中の退位)、
新しい法王を決めたんだとか。

そのコラムは、
「あらら、今も昔も変わらないのね」みたいな
落とし込みだったと思います。

こんだけ書いちゃったけど、
結局言いたかったのは「教会大分裂」って言葉が
出てきたってこと。
実はそれ、最近までまったく知らなかったんです。

でも、このコラムを読む直前に知った。
だから、コラムもふむふむと物知り顔で読めたんです。
ぼくってもしかして歴史通……みたいな。

で、この『議会の迷走 小説フランス革命 5』。

「教会大分裂」が出てきました。
分裂騒ぎは、この本のフランス革命の
時代よりも前なんですが、
それを引き合いに出して、登場人物同士が
「教会大分裂になってもいいのか!」
みたいな掛け合いをするんです。

面白いのにためになる(何のタメかよくわからないけど)
いい本です。


議会の迷走 小説フランス革命 5 (小説フランス革命) (集英社文庫)
佐藤 賢一
集英社 (2012-01-20)
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