ため息が出るときって、
おもに2つの原因があるんですよね。
1つは、「やんなっちゃうな、もう」とか
「うんざりだよー」なんてときに出るやつ。
あえて名前をつけると、「ネガティブため息」。
もう1つは、
「この物語、面白いな、あぁーいいな」とか
「格好いい!しびれるぅー」
なんてときに出てくる「はぁー」。
こっちのため息には、
ネガティブの反対でポジティブと名づけたいとこだけど、
ちと違うような気がするので
「なんていいんでしょうため息」ってあたりが、
しっくりきます。
この2つの原因、ぼくには、
まったく逆の心の動きのように思えます。
でもそこから出てくるものは、同じため息。
息の色が違うわけでもありません。
なんででしょうね。
これじゃあまるで、竹中直人さんの、
笑いながら怒る人、みたい。
で、この『武士道セブンティーン』。
ため息が出っぱなしの本でした。
もちろん、出てきたのは、2つ目に名前をつけた
「なんていいんでしょうため息」。
わくわく、しくしく、きゅんきゅん、でした。
この本はシリーズの2作目。
次の3作目まであるようなので、
ダッシュで買いに行かないと。
武士道セブンティーン (文春文庫)
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誉田 哲也
文藝春秋 (2011-02-10)
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