2012年11月26日月曜日

『武士道セブンティーン』(誉田哲也)読みました。


ため息が出るときって、
おもに2つの原因があるんですよね。

1つは、「やんなっちゃうな、もう」とか
「うんざりだよー」なんてときに出るやつ。
あえて名前をつけると、「ネガティブため息」。

もう1つは、
「この物語、面白いな、あぁーいいな」とか
「格好いい!しびれるぅー」
なんてときに出てくる「はぁー」。
こっちのため息には、
ネガティブの反対でポジティブと名づけたいとこだけど、
ちと違うような気がするので
「なんていいんでしょうため息」ってあたりが、
しっくりきます。

この2つの原因、ぼくには、
まったく逆の心の動きのように思えます。
でもそこから出てくるものは、同じため息。
息の色が違うわけでもありません。
なんででしょうね。
これじゃあまるで、竹中直人さんの、
笑いながら怒る人、みたい。

で、この『武士道セブンティーン』。

ため息が出っぱなしの本でした。
もちろん、出てきたのは、2つ目に名前をつけた
「なんていいんでしょうため息」。
わくわく、しくしく、きゅんきゅん、でした。
この本はシリーズの2作目。
次の3作目まであるようなので、
ダッシュで買いに行かないと。

武士道セブンティーン (文春文庫)
誉田 哲也
文藝春秋 (2011-02-10)
売り上げランキング: 12548