2012年11月5日月曜日

『風の万里 黎明の空(上)十二国記』(小野不由美)読みました。


昔の話です。
「阿呆垂」っていう漢字の横に
読みがな(ルビ)がついている本がありました。
ルビは「さとし」。
もちろん、普通なら「あほたれ」って
読むんですよね、この漢字。

でも、この本では、
登場人物の名前をルビにして、
漢字でアホな性格を示そうとしたんでしょうね。

さてさて、
その本(タイトルも作者も忘れちゃったんですが)を
読んだ若かりしころのぼく。
「漢字に本来の読みではない当て字をつける」
という高度なワザなんて知りませんでした。

なので、
「阿呆垂」は「さとし」と読むのが正解なんだと、
かなり長い間思ってたんです。
結構、大人になってからの話。お恥ずかしい。

で、この『風の万里 黎明の空(上)』。

あとがきに、
「ルビを駆使した文章で、作品を仕上げた」
みたいなことが書いてありました。
例えば「荒民」のルビは「なんみん」とか。
それが……いけてます。ぜんぜん成功してます。
プラス、お話も面白い。
もう下巻も読み始めてます。はまってます。

風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
小野 不由美
講談社
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