2012年10月26日金曜日

『パリの蜂起 小説フランス革命2』(佐藤賢一)読みました。


ぼくの書いた原稿を見せる度に
「もっとディテールを書けよ」
とアドバイスしてくれる先輩がいました。
駆け出しの頃です。

その先輩、
口を開けばそればっかって感じでした。

そこでぼくは、
お店を紹介する取材原稿をつくるとき、
取材時に、メジャーとか、
色の名前が書いてある色見本帳なんかを持参して、
お店の入口でタテ何センチ、ヨコ何センチと
サイズをはかり、店に入れば、
店内の広さはもちろん、
客席のテーブル、イス、厨房の広さ、
それから、それぞれの色を色見本帳と見比べて、
何色なのかをメモしまくり、
そうした細かーい情報を
ふんだんに入れ込んだ原稿をつくったんです。

んで、できあがった原稿を
ディテール先輩にチェックしてもらいました。
どや顔で原稿を読み終えるのを待っていたぼくに、
先輩は一声、
「ダメだコレ!細かすぎる!!」
 
何事もバランスが大切なんだ
ということがよくわかりました。

で、この『パリの蜂起 小説フランス革命2』。

バランスいいです。
細かな登場人物の行動と、大まかな世の中の動き。
『フランス革命1』のときも書いたけど、
ホント楽しめます。

パリの蜂起 小説フランス革命 2 (小説フランス革命) (集英社文庫)
佐藤 賢一
集英社 (2011-10-20)
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