2012年7月23日月曜日

『月の影 影の海(下) 十二国記』(小野不由美)読みました。


物語の始めと終わりとで、
主人公を比較したとき、
必ず何らかの成長がないとダメ。
──これ、映画学校の学生時代、
脚本を書く授業で教わったことです

でも、
ぼくはあまのじゃくです。
だから、
「主人公が成長しなくても、
面白いストーリーはできるんじゃないの」
なんてフラチなこと考えちゃったんです。

そんじゃあってことで、
試しに、成長もなく、
何も変化しない主人公を立てて、
短いお話をつくりました。
たしか、ショートストーリーをつくる宿題でした。
(自分で書いたものなのに、内容はまったく忘却。
 ただ主人公を成長させないようにしようっていう
 アホな企てだけが記憶に残ってます)

そうやって書いた宿題を提出すると、
やはり見事にダメ出し。
当たり前なんですけど、
成長がないことを、どんぴしゃで指摘されました。
そのあと、自分で読み返してみても、
全然ひとかけらも面白くなかったこと、覚えてます。

で、この『月の影 影の海(下) 十二国記』。

主人公、完璧に成長してます。
映画学校の先生の教えは、正しい!!

月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫)
小野 不由美
新潮社 (2012-06-27)
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