2011年10月17日月曜日

怒られちゃうかもしれないけど。

『ジェノサイド』(高野和明)読みました。

今はもう、年に数回ほどしか
足を運ばなくなってしまいましたが、
20年ほど前の若かりし頃は、
一年で300本ほど映画を観ていました。
もちろん映画館に通ってです。
新作ロードショーは高いので、
ほとんどが2番館でしたけどね。

それだけの数なんで、
当たり前といえば当たり前なんですが、
ほとんどが一人での鑑賞です。

誰かが一緒だと、映画を観終わった後、
感想を言い合ったりしなきゃいけなくて、
それがあまり好きじゃないってこともあります。
自分の頭の中だけで、
あそこがダメだったとか、ここが良かったとか、
ひたっていたい。

人と話をするのが
そんなに得意じゃないって理由もありますけどね。

そして、一人鑑賞を好んだのには、
もう一つ理由があります。

それは、観終わった後のタバコ。
これは一人がマストの条件でした。
一人じゃないとダメなんです。
他の人が側にいて、話しながらタバコを吸っていると、
話に気をとられて、味がわからなくなっちゃう。

今観た映画を思い出しながら、
一人でタバコを吸い、その味を確かめる。
すると、なぜか良かった映画の後は、
タバコが美味しく、つまらない映画だと、
めちゃくちゃまずく感じるンです。
たぶん精神的なもので、とんでもない勘違いなんでしょうが……。
それにタバコがとっても煙たがられている今の時代、
こんなこと書いているだけでも、怒られそうな気がします。

で、この『ジェノサイド』。

精神的なもので、とんでもない勘違いだとは思うんですが、
読み終わった後のタバコが、ちょー美味しかったんです。
こんなこと書いているだけでも、怒られそうな気がしますが。

ようするに、この本すごい! ってこと。

いやいや、面白いのなんの。
今年は、当たりの本がないかなって思ってたけど、
10月になってやっと満足できる本に出会えました。
読んでいる途中で、
「早く読み終わって、もう1回読み直したい!」と何度思ったことか。
これ、おすすめです。

ジェノサイド
ジェノサイド
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高野 和明
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