2011年9月20日火曜日

気持ちよく文字を追える謎

『空色バトン』(笹生陽子)読みました。

なぜなのか、いずれはその原因を明かしたいと
考えていることがいくつかあります。

哲学的なこととか、
自然科学的なこととかをいっちゃうと、
いくら書いても足りない気がするので、
とりあえずは、ぼく自身にかかわる「なぜかのか」。

ここで3つほど紹介しちゃいます。
3つの謎です。

第1の謎は、原稿を書くスピード。
ある日は、10本近くの記事をだだーっと書いちゃいます。
そして別のある日は、
1本をやっとのことで仕上げられる程度。

もちろん内容の違いはあるけど、
そんなの問題にできないスピードの差。
それがランダムに生じるんです。
体調の善し悪しとか、締切が迫っているとか、
そんなのにも関係なくです。

なんで、
仕事の効率がとてつもなく上がる日と、
まったく進まない日があるんだろう
──これが1番目の謎です。

第2の謎は、最近始めたランニング通勤のこと。

ある日はとっても快調で、ゴールに着いても、
まだ走れるかな……なんてこと考えたりできます。
でも、別のある日は、
スタートの最初の1歩からゴールまで、
ずーっとへろへろ状態。
いつ倒れるか自分でも心配しながら、
つーか、なにも考えられずに足だけ動いている。

前日飲み過ぎたとか、寝不足だったとか、
そんなのも関係なく、
へろへろと快調のどっちかがやってくる。
(へろへろ状態が8割ですが…)

どうしたら、ずっと快調になるのか
──これが2番目の謎です。

さて、最後の第3の謎。
ある本は、取り立てて興味を引くような内容ではなくても、
とっても気持ちよく読める。
でも、別のある本は、
いくらぼくが好きなストーリー展開でも、
ぜんぜん気持ちよく読めない。

この気持ちよさと悪さの差は、
小説、評論、解説書、翻訳本とかの
ジャンルとはまったく関係なく生じます。

なんで、気持ちよく文字を追える本と、
違和感を感じながらしか読めない本があるんだろう、
っていうのが第3の謎。

この3つの何でだろうは、
なんとか生きているうちに答えを見つけたいと思ってます。

で、この『空色バトン』。
とっても気持ちがよかったです。
著者の笹生さんの本、もっと買って来よっと。


空色バトン
空色バトン
posted with amazlet at 11.09.20
笹生 陽子
文藝春秋
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