このネタは以前にもどっかで書いたような気がするんですが、
いつどこで書いたのか、まったく覚えていないので、
使い回ししちゃいます。
友だちの書いた小説のことです。
(ちなみに、どんな内容の小説で、
どの友だちが書いたかも忘れちゃってます。
……トリ頭をなんとかしないと)
その友だちに作品を読ませてもらったぼくは、
「うん、まあ面白いんじゃないの」的な感想を言いました。
確かに作品のできは、そこそこ良かったんです。
でも、1箇所だけ、つくり話っぽくて、
リアリティがない部分があって、それを指摘しました。
「ここだけ、ちょっと、面白くないね。
というか、いかにもつくりましたって感じ。
リアリティが欲しい」
すると、その友だちは、
「この話は、お前の指摘した1箇所以外、全部つくり話。
で、指摘した1箇所はホントにあったこと。
なんでホントにあったことにリアリティがないって言うの」
つくり話は本当ぽくって、本当の話はつくりっぽい。
なぜでしょうね。
それはたぶん、
ぼくの感じ方や友だちの力量じゃなく、
書き物の法則っていうか宿命っていうか、
そんな動かせない何かがあるんだと思います。
ましてやノンフィクションだとわかった上で、
読まされるモノじゃなかったわけで。
で、この『道元禅師』。
一生懸命調べて、
とことんホントのこと書いているんだと思います。
だからなんでしょうね。
ぼくには、ずずーんとくるものがなかった。
道元さんの思想を
そのまま紹介しているような部分が難しくて、
トリ頭のぼくには理解できないってこともあるんですが……。
率直な感想は、
「もうちょっと、つくちゃえばいいのに」でした。