音楽を聴きながら、原稿を書く人って結構いますね。
でも、ぼくはそれができません。
レイアウトの作業とか、
イラスト・図版なんかを描いているときは、
どんなに音楽がかかっていても大丈夫なんですが、
文章をつくっているときはダメなんです。
例えば、エコ関係の記事を書いているとき、
『リンダリンダ』なんかが流れていると、
「地球の自然は、どぶねずみです」って書いちゃうんです。
それであわてて削除ボタン。
音楽に反応して指が勝手に動くんです。これでは、先に進めません。
んで、書いているときほどでもないんですが、
読書のときも同じように音が邪魔します。
目に入ってくる文章と、耳から入ってくる音が混じって、
頭の中がぐちゃぐちゃになり理解が進まない。
通勤のバスの中で、
「次は、ペンギン村です。止まります」とかの
アナウンスもそれなりに障害なんです。
でも、人間って不思議なもんで、
ダメだと思っている環境でも、
何度も繰り返しているうちに慣れてくる。
最近では、バス内のアナウンスなんかぜんぜん聞こえず、
読書に没頭できちゃう時間がだいぶ長くなってきました。
特にこの本『Xの悲劇』。
降りなきゃいけない停留所を
何度も乗り過ごしそうになりました。
環境に身体を慣れさせたいってときには
「面白い」という要素が、効くみたいですね。
今度、原稿を書く仕事で、
心の底から面白い!って思えるものが出てきたら、
音楽流してみようかな。
そうやって身体を慣れさせていけば、
どんな環境でも原稿が書ける、強靱な指がつくれるかもしれないし。
そのとき流すのは『ボヘミアン・ラプソディ』かな。
クイーンつながりってことで……おあとがよろしいようで。